日々生活するうえで欠かせない家事の一つである、洗濯」。近年、家族構成やライフスタイルの変化とともにコインランドリーの需要が高まってきているようです。今回は、愛知県豊橋市内で工務店を営み、コインランドリー「ザブンぐる」を多店舗展開されている、株式会社高槻工務店の代表取締役 高槻和男氏にお話をお聞きしました。
電柱広告の効果はいかがですか。
以前、開店前に掲出した電柱広告を見た方から「いつオープンするのか」との問い合わせがありました。思っていた以上に皆さんの目に留まっているのだと驚きました。それに、やはり本数が多いと目に触れる機会が増えますね。「ここにもあそこにも広告があったね」と声をかけられることがあり、電柱広告の効果を実感しています。これからは、「5G」の時代となり、通信技術が格段に進歩していきます。世の中が変化し、デジタル化が進んでいく中で、電柱広告も今とは違う形となり、活用の幅がより広がっていくのではないかと感じています。
工務店についてお聞かせください。
昭和35年4月に先代が高槻建築を興しました。その後、社名を高槻工務店とし、平成3年10月に株式会社化しました。私が二代目になります。 東三河から浜松にかけて一般住宅をはじめ、ショールームや老人ホーム等施設の設計施工を手がけるなど、建築工事全般をやっています。「何でもやる大工さん」ですかね。お客さまのご要望にお応えすることが私たちのこだわりです。満足していただけるよう、知識と経験と施工力で、全力を尽くします。
なぜコインランドリー事業に参入されたのですか。
工務店は、景気に左右される面があり、売り上げに波があります。それを平準化するため、安定収入が見込めるコインランドリーの経営をはじめました。また、コインランドリーなら、地域の皆さんに利用してもら
え、喜ばれるのではないかと考えました。
どのような方が利用されていますか。
現在、豊橋市を中心に9店舗ある「ザブンぐる」には、早朝から深夜まで、幅広い年代の方が来店します。トラックの運転手さんや外国人の方もみえますね。また、共働きの方の利用も多くなっています。天候に左
右されず、一度に大量の洗濯物を洗って乾かすことができるので、時短にもなり家事の負担軽減につながっているのではないでしょうか。
コインランドリーのメリットやおすすめの設備は何ですか。
短時間で、衣類はもちろん、家では洗えない布団やカーペットなどの大物を洗え、ふわふわに仕上げることができます。花粉が付着する心配はありませんし、ガス乾燥機の温風は80℃以上あり、ウイルスやダニは死滅してアレルギー対策にもなります。洗濯物が乾かない雨の日は、乾燥機のみを利用しても良いですね。おすすめは、靴の洗濯・乾燥機です。スニーカーや子どもの上履きなど、びっくりするほどきれいになります。
「ザブンぐる」について教えてください。
洗濯物が「ざぶん」と「ぐるっと回る」様子から、店名をつけました。支払いは、硬貨のほかにプリペイドカードが使え、額面金額の2割引きで販売しています。購入した店舗に限らず、「ザブンぐる」全店で使えるのが特長です。 また、昨年開店した店舗には、メルカリ出品用の撮影コーナーを設置しました。ハンガーとメジャーを備え、洗濯した衣類を撮影したり、作業台を使って梱包することができます。
今後の方針をお聞かせください。
私の好きな言葉に「円転自在」があります。言動が思うようによどみなく行われるとの意味です。もう一つは、人よりも先んじて行動する意味の「魁(さきがけ)」です。既成概念にとらわれることなく意のままに行動し、人があまりやらないことをやっていきたいとの思いがあります。コインランドリーについては、地域の方に「なくなったら困る」と言われたことがあり、生活に役立っていることがわかって嬉しかったですね。昔から、建築の仕事を通して地域とのつながりはありましたが、これからも生活に密着した便利なものを提供して貢献していければと考えています。